首の病気
首の症状
できものがある / しこりがある
考えられる疾患
正中頚のう胞
頸部の真ん中でのど仏の上あたりに、小さな固まりが出現する病気です。
多くは子どもの時に発見されますが、おとなになってから発症することもあります。痛みや異物感などはありませんが、感染することがあり、その際には、発赤や腫脹がみられ、痛みを伴います。
側頚のう胞
頸部の真ん中でのど仏の上あたりに、小さな固まりが出現する病気です。
多くは子どもの時に発見されますが、おとなになってから発症することもあります。痛みや異物感などはありませんが、感染することがあり、その際には、発赤や腫脹がみられ、痛みを伴います。
耳下腺腫瘍
耳下腺は耳の前から下に存在する唾液腺のことです。この耳下腺から発生する腫瘍が耳下腺腫瘍です。耳下腺腫瘍は比較的体表近くに発生しその多くは良性ですが、癌が発生するこもあり、進行すると痛みや顔面神経麻痺が出現してきます。
顎下腺腫瘍
顎下腺は、左右の顎の下に存在する唾液腺のことです。この顎下腺から発生する腫瘍が顎下腺腫瘍です。左右どちらかの顎の下にしこりができて気づく場合が多いです。
しこりが急に大きくなる場合や、痛みを伴う場合は悪性の可能性があります。
唾液腺腫瘍
唾液腺腫瘍とは、耳下腺や顎下腺、舌下腺といった大唾液腺や口の中に存在する小唾液腺から発生する腫瘍です。
良性の場合が多いのですが、再発しやすく放置しておくとがん化の可能性もあり完全摘出術が必要です。腫瘍は皮膚の下で進行し、大きくなるため、耳の前や顎の下、口腔底などにこぶのような硬いしこりを触れます。良性であれば、一般的には痛みはほとんどなく、徐々に大きくなります。進行すると腫瘍が存在する場所で痛みやしびれを生じたり、周辺の皮膚が赤くなったりすることがあります。
首・耳・あごの下が腫れて痛い
考えられる疾患
頚部リンパ節炎
頸部には多くのリンパ節が存在します。炎症により頚部のリンパ節が腫れることを頚部リンパ節炎と呼びます。ウイルスや細菌が原因となる急性リンパ節炎が頻度が高く代表的です。また、急性咽頭炎・喉頭炎、急性扁桃炎、急性副鼻腔炎など頚部のリンパ節がそれに反応して炎症を起こし腫れることもあります。
リンパ節の炎症性疾患の症状は、痛みを伴い、比較的急激に腫大することがあります。
急性耳下腺炎
両耳の下にある耳下腺という器官に何らかの原因で炎症が起こり、耳下腺が腫れ上がってしまう病気です。
原因はウイルスによるもの(おたふく風邪など)、細菌感染によるもの、唾石症によるもの、他の体の病気によるもの、原因不明のものなど様々です。
主な症状は、のどの痛みや発熱になります。
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
耳下腺炎とは、両側の耳の前にある耳下腺にウイルスや細菌が感染して起こる病気です。よく知られているのはおたふくかぜと呼ばれる流行性耳下腺炎です。幼小児に多いのですが成人でも罹患します。
通常は2〜3週間の潜伏期(感染しているが症状はない状態)を経て、症状があらわれます。主に、両側もしくは片側の耳の下の腫れや痛み、発熱、のどの痛みが出現します。
反復性耳下腺炎
反復性耳下腺炎とは、耳下腺の炎症を繰り返し生じる病気です。5歳前後のお子さんによく発症し、女の子よりも男の子に多く見られる傾向があります。
主な症状は、耳の周辺にある耳下腺が腫れて痛みます。基本的には数日程度で治まることが期待できますが、その後一定の期間をおいて再燃します。耳下腺の症状に加えて、微熱や倦怠感などの全身症状がみられることもあります。
唾石症
唾石症とは、カルシウム塩が固まってできた唾石(結石)が唾液管を狭窄・閉塞することで、唾液腺が腫れ上がる病気です。唾石症は顎下腺に起こることがほとんどですが、稀に耳下腺に起きます。
唾石が小さければ隙間から唾液を排出できるため無症状です。ある程度の大きさになって唾液の排出路を狭窄・閉塞すると、唾液を排出できなくなるため唾液腺が腫れます。唾石症による腫れは、唾液の分泌が盛んになる食中や食後に出現して、時間とともに徐々に改善するのが特徴です。
口腔内細菌により逆行性感染を起こすと、疼痛や発熱を起こします。
周囲皮膚や口腔底などに炎症が波及すると、激しい疼痛、発赤、腫脹を伴う蜂巣炎や膿瘍などに進展すこることもあります。繰り返すうちに慢性的な腫脹になることもあります。
急性顎下腺炎
顎下腺は、左右の顎の下に存在する唾液腺のことです。急性顎下腺炎は、この顎下腺にウイルスや細菌が感染して起こる病気です。主な症状は顎の下の腫れ・痛みや、発熱です。
亜急性壊死性リンパ節炎
亜急性壊死性リンパ節炎は、頸部(首)のリンパ節腫脹をきたす良性なリンパ節炎です。悪性リンパ腫と似た組織像を示している特殊なリンパ節病で、東洋人に多く、20代~30代の女性に多くみられます。主な症状は、発熱、頸部リンパ節腫脹(約8割は片側)、頸部の痛みがあります。
亜急性甲状腺炎
亜急性甲状腺炎は、甲状腺内に炎症がおき、甲状腺組織が壊れる病気です。「亜急性」の症状は「急性」より長く続きますが、慢性的に続くわけではありません。主な症状は、甲状腺の痛み、腫れ、発熱などがあります。
蜂窩織炎
蜂窩織炎は、細菌に感染し、皮膚が赤く腫れて、虫に刺されたように細かいブツブツができる病気です。 皮膚は赤くなり、熱を帯びる場合もあります。 また患部を触ると痛みを感じることもあります。 その他、発熱したり、悪寒を感じたり、頭痛やだるさ、関節や節々が痛くなるというように全身に症状が出る人もいます。首から上に症状が出ている場合は、当院でも治療を行えます。
首に発現する症状も耳鼻咽喉科領域になります。
首が痛い、しこりがあるなどの症状が出た場合には耳鼻咽喉科へご相談ください。